今日のソニーを築く資産を生み出したのは、この一見向こうみずと思われる努力でした。
資産といっても計量できるものではないのです。
知識、技術、技術上の自信、組織のマネジメント、そしてマーケティング能力という無形の資本でした。
こうした資産の有無が特定の目的のために企画されたプロジェクトと永続する会社との分れ目になるのです。
〈ソニー〉はまだ何も売らぬうちに、経験を蓄積し習熟曲線を素早く下降していたのです。
しかし、テープレコーダーができてみると、さらに別の問題にぶつかりました。
誰もその製品を買わないのです。